分割キーボードに替えて半年。肩より先に変わったこと
半年前、仕事で使うキーボードを左右に分かれた分割キーボードに替えました。きっかけは肩こりです。ふつうのキーボードだと、両手が体の中心に寄って、肩が内側に入ってしまう。左右を肩幅に離せば楽になるはず、と思ったのが始まりでした。
結果から言うと、肩こりは少しましになりました。ただ、それより先に、思ってもいなかったところが変わりました。
最初の二週間は仕事にならない
選んだのは、キーが格子状にまっすぐ並んだ「格子配列」のキットです。ふつうのキーボードはキーが少しずつ斜めにずれて並んでいるので、指が覚えている位置とまったく合いません。
最初の一週間は、タイピングの速さが半分以下になりました。仕事のチャットで返事が遅くなり、同僚に心配されたほどです。二週間目でやっと七割くらいまで戻り、一か月でほぼ元の速さになりました。
姿勢が変わった
いちばん大きかったのは、姿勢です。左右のキーボードの間に空間ができたので、そこにノートや飲み物を置けるようになりました。
また、手を肩幅に置くと、自然と胸が開いて背筋が伸びます。以前は気づくと画面に顔を近づけていましたが、それが減りました。肩こりが楽になったのは、手の位置そのものより、この姿勢の変化のおかげかもしれません。
親指が働くようになった
ふつうのキーボードでは、親指はほとんどスペースキーしか押しません。分割キーボードには、親指の下にいくつもキーが並んでいます。
私は、ここにスペース、エンター、バックスペース、それから「レイヤー切り替え」のキーを置いています。小指でエンターを押さなくてよくなったのは、想像以上に快適でした。小指の付け根の痛みは、いまはまったくありません。
向いている人、向いていない人
半年使ってみて、分割キーボードが向いているのは、次のような人だと思います。
一日に何時間もキーボードを打つ人
肩や手首に負担を感じている人
最初の数週間、打つのが遅くなっても困らない人
逆に、いろいろな人のパソコンを触る仕事の人には、あまり向かないかもしれません。ふつうのキーボードに戻ったとき、しばらく打ち間違いが増えるからです。
肩こりのために替えたキーボードでしたが、いまは「自分の手に合わせて道具を変えていい」と気づけたことが、いちばんの収穫だったと思っています。