山の写真が「記録」から少しだけ変わった、三つの撮り方
山で撮った写真を見返すと、どれも「山頂から見た景色」と「登山道の様子」ばかりでした。行った記録としては十分なのですが、あとから見て心が動く写真は少なかった。
ここ一年ほど、意識して撮り方を変えてみたことが三つあります。どれも機材は関係なく、スマートフォンでもできることです。
一、振り返って撮る
登っていると、前ばかり見ています。でも、ふと振り返ると、さっき歩いてきた道に光が差していたり、遠くの町が見えていたりします。
「いま来た道」を撮った写真には、その山行の時間が写っている気がします。急な坂を登り切ったあとに一枚、というのを習慣にしました。
二、足元を撮る
季節がいちばんよく出るのは、実は足元です。春のスミレ、夏の木漏れ日の斑点、秋の落ち葉、冬の霜柱。
しゃがんで、地面から 30 センチくらいの高さで撮ると、見慣れた登山道がまるで別の場所のように見えます。急いでいる人の邪魔にならないよう、道の端に寄ってから撮るようにしています。
三、同じ場所を季節ごとに撮る
近所の低山に、気に入っているカーブがあります。左に大きなクヌギがあって、その先で道が少し下る場所です。ここを、行くたびに同じ位置から撮っています。
一年分を並べると、木の葉の色や光の角度の変化がよくわかります。一枚ずつは地味な写真ですが、並べるとそれだけで小さな作品のようになりました。
立ち位置の目印を決めておく(私は道標の横)
カメラの高さとレンズの向きもだいたいそろえる
撮った日付と天気をメモしておく
どれも「すごい景色を撮る」方法ではありません。ただ、こう撮るようになってから、写真を見返す時間が前よりずっと長くなりました。
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