ぬか床三年目。続けられたのは「毎日かき混ぜない」と決めたから
ぬか床をはじめたのは三年前の春でした。それ以前にも二回挑戦して、二回とも一か月もたずにだめにしています。理由はどちらも同じで、「毎日かき混ぜなければ」というプレッシャーに負けたことでした。
三回目のいまは、毎日はかき混ぜていません。それでも三年続いているので、私なりのやり方を書いてみます。
冷蔵庫に入れてしまう
いちばん大きいのは、ぬか床を冷蔵庫で管理していることです。常温だと発酵が早く、夏場は一日放っておくだけで酸っぱくなります。冷蔵庫なら進みがゆっくりなので、二、三日に一度かき混ぜれば十分でした。
そのかわり、漬かるのにも時間がかかります。きゅうりなら常温で半日のところ、冷蔵庫では丸一日。夜に漬けて、翌日の夜に食べるくらいのリズムです。
容器は小さく
最初の二回は、ホーロー製の大きな容器を使っていました。たくさん漬けられるのはいいのですが、重くてかき混ぜるのが億劫になります。
いまは容量 2 リットルほどの、ふた付きの保存容器です。冷蔵庫の野菜室にちょうど収まり、片手で出し入れできる。この「手間の小ささ」が続いた理由だと思っています。
うまくいかないときの目安
それでも、ぬか床の調子が悪くなることはあります。私が見ているのは次の三つです。
酸っぱすぎる:かき混ぜる回数を増やし、足しぬかと塩を少し入れる
表面に白い膜:産膜酵母。その部分を取り除くか、混ぜ込む
水っぽい:キッチンペーパーで水を吸わせるか、足しぬかをする
白い膜は最初見たときはカビかと思って慌てましたが、多くは産膜酵母と呼ばれるもので、表面を取り除けば問題ないそうです。色の付いたふわふわしたものが出たときは、その部分を大きめに取り除いています。
いま漬けているもの
定番はきゅうり、にんじん、かぶ。季節によってみょうがや長いもを入れます。意外とおいしかったのはゆで卵で、殻をむいて二日ほど漬けると、黄身がねっとりした味になります。
ぬか床は「毎日かまってあげないと死んでしまう生き物」のように言われがちですが、冷蔵庫に入れれば、ちょっと世話のかからない同居人くらいのものです。続かなかった人にこそ、もう一度試してみてほしいと思っています。